教育・子育てで使える心理学

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教育・子育てで使える心理学

 

今回は、実践ですぐ使える教育・子育てで使える心理学をまとめてみました。

 

 

教育心理学は、使えない知識や当たり前になってしまった知識が多いです。

 

 

そこで、すぐに実践につかえるようなものだけを選びました。

 

フット・イン・ザ・ドア

 

「フット・イン・ザ・ドア」テクニックは、商法で使われている交渉の心理学です。

 

大きな要求は、段階を踏めばハードルが下がるというものです。

 

 

学級の代表やグループのリーダーなどを実態によっては、なかなかやってくれるものではないのですが、小さい要求を達成し、「何でも任せてくださいという構え」を作ったら、話は早いです。

 

まずは、小さい頼みごとをたくさん振りまくことで、大きなことをしてもらえるような関係にしましょう。

 

パーナム効果

 

 

 

だれにでもあてはまるようなことを言っていたら、「この人は私のことをわかってくれている」と思います。

 

 

・「いつも字がきれいですね。字を丁寧に書こうと心がけているんですね。」

・「普段は、てきとうだけど友達を守ることになると真剣な目になるね。そういうとこ好きだよ。」

・「傷つきやすいけど、その分、人のことを大切にできる人だね。」

 

 

是非、言ってみてください。きっと関係が向上していきます。私は、ノートにたくさん書きました。

 

 

ピグマリオン効果

 

 

 

期待されているとわかるとなぜか成果を上げる「期待効果」

 

 

学校の先生をされている方は利いたことがあるでしょう。

 

 

しかし、なかなかその思いは伝わらないので、この効果事体を忘れられている方も多いのではないでしょうか。

 

 

意識すれば、効果は大きくなります。何度も何度も「期待しているよ」という意味で声かけをできたら子どもは「期待されている」とわかります。

 

 

ホーソン効果

 

 

 

人から見られているとわかると、人はいつもとは違う行動をします。逆に、見ていないと自分の本心のまま行動します。

 

 

すごくいい行動をしていたけれど、なかなかすぐさまほめることはできないわけです。

 

 

・いつも給食のゴミ袋をじゅんびしてくれてありがとう。


・いつも字がきれいですね。とめ・はねがとても丁寧で見とれてしまいます。

 

 

連絡帳や漢字のノートなど、よく子どもが目にするところに書いておくと効果的です。

 

 

ハロー効果

 

 

 

ハロー効果は、その人の後ろにあるものを自然と考えてしまうものです。

 

 

よく、ぐれた高校生のドラマなどで、「俺のバックには○○がいるぞ。」という言葉を耳にしますよね。

 

 

 あのバックという考え方に近いです。それを他のものにも発展できるともっと良いです。

 

・買ってくれたもの。

・作ってくれたもの。

・育ててくれている人。

・関わってくれている人。

自然とやっていることかもしれませんね。

 

 

でも、最近は、物と価格の関係が非常に強く、一面的にしか見られない人が多くみられます。

 

 

人と偏差値、人と役職などと、偏ったものの見方しかできないからこそ、生きづらい社会になっていると考えられます。

 

 

いろいろなものの見方を養うために、いろんな光背効果を感じさせましょう。

 

アドラー心理

 

 

 

よく子どもたちは、緊張するので発表するのを拒みます。その通りです。発表はいやなものです。きんちょうします。

 

 

でも、それで失ってしまうものも多いのです。

 

 

話し合いが自分のペースで進まなかったり、自分または自分たちのグループを大切にできない決定がされたりと、発言ができないことで不利益を被ることが多いのです。

 

 

よく子ども達に伝わる例がこうです。

 

 

恋人がほしいと思っている。でも、告白するの恥ずかしいし、自分と釣り合わないし、今後どうなるかわからないし…。

 

 

目的は明確です。しかし方法を考えずに、しない理由をたくさんつくって行動しません。最終的にはこうなります。

 

 

友達ができない。自分に自信が無い。これは、親の育て方がまずく、学校の先生の関わらせ方が悪いんだ。

 

 

友達がほしければ、友達にあわせたり、話しかけたりすればよいです。

 

 

しかし、そうではなく、自身を傷つけたり、親や教師を批判し始めます。

 

 

そうならないように、目的とそれを達成する方法だけを考えさせるくせをつけさせて、それ以外の方法をできるだけ排除してあげられると良いですね。

 

 

重要な他者

 

この人が言っていることは重要だと思われるような人になること。

 

この人が言っていることは重要だと思われると、その人の前では間違ったことはしないですし、その人の言うことは正しいと思えるような状態になります。

 

 

特に、小学4年生くらいはその影響も大きく、担任の先生に対して崇拝的思考を持つ場合もあります。

 

 

なので、勘違いをしてしまう担任が出てくるのもここら辺からです。自分のもつ学級がうまくいっているから、自分は有能だと思ってしまい、そのまま高学年や他校に行くと学級崩壊をしてしまいます。

 

 

あくまで発達段階がさせるものなので、正しい方にリードしていかないと、重要な他者となっていたものが、それでは無くなってしまった時には失うものが大きいです。

 

 

しかし、うまくいけば、「先生に認められるように頑張ろう。」「先生の言う通りに自主学をしていったら授業内容はすらすらわかる」など、プラスに作用していけば、高学年でもこの考えを生かすことができます。

 

 

まとめ

 

 

今回は、実践ですぐ使えそうな6つの心理学スキルを紹介しました。

 

 

・「フットインザドア」・・・要求はだんだん大きくする。
・「パーナム効果」・・・・・だれにでも当てはまるようなことを言えば信頼される。
・「ピグマリオン効果」・・・期待されると結果を出す。
・「ホーソン効果」・・・・・見られている環境にあると人は普段以上の力を出す。
・「ハロー効果」・・・・・・人やものの背景にあるものを見る。
・「アドラー心理」・・・・・人は目的に対する方法より、行動しない理由を考える
・「重要な他者」・・・・・・この人が言っていることは重要だと思われるような人になること

 

小松
 

また、良さそうなものがあったら紹介していきますね。それでは。

 

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