「注文の多い料理店」の指導方法

注文の多い料理店 学校教育
親
 

「注文の多い料理店」の指導の仕方がわかりません。何度読んでもよくわからないところだらけです。よろしければご指導よろしくお願いします。

小松
小松

はいわかりました。宮沢賢治の世界観は難しいですよね。ちなみに指導に当たって、どのときがよくわからないと感じますか。

先生
先生

山場があるのはわかるのですが、顔がぐしゃぐしゃのままだったり、なぜか山猫だったりと子どもたちに聞かれたところで答えられないなと思いまして…。

なるほどですね。確かに、ところどころに賢治の思想が入ってきている文がありますね。そこのところの解釈も含めて、解説しますね。

 

今回は、宮沢賢治が書いた「注文の多い料理店」。初めて賢治の世界観を指導する人にとっては困難な教材です。しかし、賢治の思想をしっかりおさえていけば、他の作品全てに共通するものが見えてきます。

 

また、私のように宮沢賢治の生き方を知ったときに人生が変わるがいます。私は、「雨ニモマケズ」を中学生のころに読んで感動し、人を支える生き方をしたいと考えるようになりました。

 

 

担任の先生も、その詩を好きで、印刷して配ってくれたことを覚えています。そんな子どもが一人でも多く育てるように、順を追って説明します。

 

教材研究編

 

まず作品を教える前に、宮沢賢治のことを知らない指導ができません。「やまなし」にしても、「どんんぐりと山猫」にしても指導ができません。まずは、宮沢賢治のことをよく知りましょう。

 

 

宮沢賢治の生きた時代

 

 

宮沢賢治の生きた時代は、1900年代初頭、つまり、日本は戦争の時代です。日本は、中国やロシアと戦い、勝利し、浮かれている時です。

  

 

「注文の多い料理店」でも出てくる2人は、産業革命に成功し軍も強かったイギリス兵を真似する滑稽な恰好をしています。

 

 

賢治は、そのような戦争や争いはつまらないからやめろという思想の持ち主です。そんな激動の時代に学校の教師や農作業をし、貧しい農家とともに生活するのでした。

 

 

 実は、賢治の家は豊かで、お金に困っている様子はなかったのですが、自然好きな賢治は自然とともに生きる道を選びました。

 

 生前、妹の死もあり、戦争や死や自然や空虚が入り混じった独特の世界観が出てくるのは賢治の生きた時代の背景にあります。

 

「まことの幸せ」 「ほんとうの幸い」を求めている

 

前述の通り、賢治は自然が好きでした。「ただ生き物が尊い」「命を大切に」といった平和思想をはるかに上回って、土や風、動物も植物や罪人も幸せに暮らしていくことを幸せとしています。

 

 

それらのことを「まことの幸せ」「ほんとうの幸い」と言っています。この意味がわからないと、「注文の多い料理店」に出てくる二人のしんしが死の世界から助けられた理由がわかりません。どんなに値打ちが無い人でも生きてほしいという願いだったのかも知れません。

 

授業の実際編

 

初読をして、初発の感想を交流する

 

 まずは、通読をして読みましょう。内容はとらえやすくなっていますので、ほとんどの子が1回で面白さと意味を理解できます。本来何回も通読する教材ではありません。

 

 

2人の紳士が山奥で狩りを終え帰っている。獲物がいないことや、連れていた白い犬が死んだことを損失として文句を言う。

 

一軒の食堂を見つける。食堂の名前は「山猫軒」。腹を空かせていた2人は喜んで店に入る。戸に書かれた案内を読み店の中に入っていく。初めは案内に疑いもなく従っていた2人だったが、次第に案内は、自分たちを食べるためにしているということに気が付く

 

しかし、白い犬二匹が戸の向こうに飛び込み、元の世界に戻る。

 

 

子どもたちは、「面白かった」「わくわくした。」と言って、読みを完結させてしまいそうになります。しかし、そこで終わってはいけません。必ず感想に加えて、疑問に思ったことを出させたいです。

 

 

 「しんし達の顔が戻らなくてかわいそうだけど、なんでだろう。」「色がいろんなところで出てきた。」「なんで犬が復活したんだろう。」「いろがなにやら意味がありそう」などが出てきたら良いですね。

 

 

それをもとに、読んでいくめあてをつくりたいです。

 

 

単元の見通し 単元後にする活動を予告

 

・初発の感想をもとに、読み深めていくことを告げる。

・お家の人に向けてリーフレットを作ることを伝える。

 

 

作品には主題があり、作者の考えを捉えられる場合があります。この作品の場合では何でしょうか。

 

 

子どもたちはわからないとか、「自然を大事にすること」など漠然としたイメージをもつでしょう。そこで、子どもたちにリーフレットをつくることを告げ、リーフレットづくりをして作者の主題を伝えられるようにしましょうと言います。

 

 

そのときリーフレットは、先生方が作ったお手本があると良いです。こんなものを作りましょうというたたき台のようなものです。これがあることで子どもたちも作りやすくなります。

 

 

また、初発の感想にはいろいろなものが書かれていると思います。初発の段階で読みの面白さを交流できたのですが、子どもたちは詳しいところまではわかっていません。

 

 

なお、現在の学習指導要領では、「主題」という言葉は削除されています。しかし、読み方としては、適切なので、先生方はよく考えておきましょう。

 

作品の文章構成をとらえる

 

作品の文章構成をとらえさせます。この作品は、ある時を境に違う世界に行き、また現実に戻るといったファンタジーの構成です。

 

 

有名な小説「ハリーポッター」は、9と4分の3番線に入れば魔法の世界に入れますが、この物語の場合は、風や草などの自然の音です。

 

 

風がどうと吹き、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。

 

という合図があります。これにより、2人の紳士は異世界に入ります。

 

 

また物語の途中で、2回目の風が吹きます。

 

 

風がどうっと室の中に入ってきました。

 

 

この風は、今まで楽しいと感じていた物語の雰囲気が一蹴されます。読者は異変に気づくことができますが、紳士は気付きません。ここも読みとしては面白いですね。

 

 

最後に犬に助けられた後、次のような文があります。

 

 

風がどうと吹き、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんんと鳴りました。

 

 

最後の場面で、もとの世界に戻るとときに、この合図がなります。これが現実世界への戻りです。

 

何の世界?

 

 

ファンタジーの構成の場合、現実世界とは違う「○○の世界」に入るというようになります。例えば、「千と千尋の神隠し」では、八百万の神の世界「ハリーポッター」では、魔法の世界です。

 

 

それでは、この「注文の多い料理店」の世界は何のせかいでしょう。子ども達は、「命の世界」「山猫の世界」「動物の世界」などと言うでしょう。読み深めていくうちに、考えが変わってもよいのですが、異世界に入ったという認識があればよいでしょう。

  

タイトリングを活動として設けると面白いかもしれませんね。間違っても、兵隊の世界にはならないでしょう。

 

現実に戻った後場面のなぞ??

 

本来のファンタジーならば、現実に戻る合図の後に現実に戻り、犬たちは戻ってこずファンタジーの世界でいなくなるのが暗黙の了解です。

 

 

つまり、「風がどうと吹き…」→「現実世界に戻る」→「財布などが木きに引っかかっている」→「犬の姿は無い」となるのが自然です。

 

 

しかし、この物語では、「現実世界に戻る」→「財布などが木にひっかかっている」→「風がどうとふき…」→「犬たちは戻る」となっています。

 

 

これは、ファンタジーの構成として理解が少し難しい順番になっています。今回の学習指導要領(平成28年度告示)でも構成は重視されていますから、教科書会社はできるだけそこは触れたくないと考えているでしょう。授業ではこの辺はさらっと流した方が良いでしょう。

 

 

中心人物の設定をとらえる

 

 

初発の感想は、紳士のことについて書かれることが多いです。紳士のことがわからないと、読みが深まりません。

 

 

 

どんな紳士

 

二人は、イギリスの兵隊の格好をしています。当時強かったイギリス軍をモチーフにしているのだと思われます。ここから、強がり、意地っ張りというような様子を読み取れます。

 

 

犬の死を損失と捉えるというところから、命の尺度がお金ということや、2600円や2800円は現在の200万円というところから考えると、裕福な家庭というこがわかります。また、2600円と2800円と言い比べているところからも、意地っ張りな様子がわかります。

 

 

子どもたちは、初めのころは「かわいそう」と言いますが、紳士の叙述を読みとっていけば、「かわいそう」なんて言葉は生まれなくなります。

 

 

恐らく、そこが子どもたちの間で分かれるので読みの課題として子どもたちに共通理解できれば良いですね。別れない場合は、教師と子どもの考えてで二つに分かれましょう。

 

 

二人のしんしは、お金持ちで強がりでいじっぱり

 

2人の意味について

 

この物語は、紳士1人では成り立ちませんでした。一人であったら、恐らく途中で引き返していたかもしれません。

 

 

しかし、見栄っ張りな二人は、注文に対して「このくらいは当然だ。」と見栄を張ることによって、本来気がつくべきな文字や文法ミスに気がつきませんでした。

 

戸の案内と二人の紳士のとらえのズレ

 

この文学的教材の面白さは、料理店の案内・注文と二人の紳士のとらえのズレにあります。

 

 

①どなたもどうかお入りください。けっしてごえんりょはありません

 

②ことにふとったお方やわかいお方は、大かんげいいたします。

 

③当軒は注文の多い料理店ですから、どうかそこはごしょうちください。

 

④注文はずいぶん多いでしょうが、どうかいちいちこらえてください。

 

⑤お客さまがた、ここでかみをきちんとして、それからはきもののどろを落としてください。

 

⑥鉄ぽうとたまをここへ置いてください。

 

➆どうかぼうしと外とうとくつをおとりください。

 

⑧ネクタイピン、カフスボタン、めがね、さいふ、その金物類、ことにとがったものは、みんなここに置いてください。

 

⑨つぼの中のクリームを顔や手足にすっかりぬってください。

 

⑩クリームをよくぬりましたか、耳にもよくぬりましたか。

 

⑪料理はもうすぐできます。十五分とお待たせはいたしません。すぐ食べられます。早くあなたの頭にびんの中のこうすいをよくふりかけてください。

 

⑫いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。もうこれだけです。どうかからだじゅうに、つぼの中の塩をたくさんよくもみこんでください。

 

⑬いや、わざわざごくろうです。大へんけっこうにできました。さあさあ、おなかにおはいりください。

 

1回目に読んでもあまり気が付かなかったものでもよく読むと、おかしなところに気が付きます。全部は書きませんが特徴的なところだけ紹介します。ダジャレなどが好きな子が出てくる5年生にとっては、言葉の面白さに気づくことができる大切な内容です。

 

 

「ごえんりょはありません。」

 

 

「ごえんりょはいりません。」ではなく、「ごえんりょはありません。」料理店側からの遠慮は無いという意味です。

 

 

「すぐ食べられます。」

 

 

「られる」の活用が、可能の助動詞ではなく、受動の意味。子ども達は、食べることができるのではなくて、食べられてしまうというように説明できます。

 

 

「お気の毒でした。」

 

 

「おつかれさまでした。」ではなく、「お気の毒でした。」お気の毒という意味がわかっていないと、気が付かないので、先に意味調べが必要です。

 

 

「さあさあ、おなかにお入りください。」

 

 

「中へお入りください。」ではなく、「おなかにお入りください。」私たちのおなか(腹)に入ってくださいということです。

 

 

案内・注文の数

 

 

13個の注文から、「13=不幸な数字」と認識する子もいます。西洋では宗教上の理由などが原因として、13番目の数は好まれません。意図してか意図せずしてか、注文数は13個あります。

 

 

色の描写

 

子どもたちの中で勘の良い子は、初発の段階で最初の「金」「赤」という描写に目が行きます。他にもどんなものがあるか調べてみようと言うことで、読みとっていくと良いです。

 

 

色について読みとることを説明します。色の意味は何かを聴きましょう。

 

 

自由に話せるように、私は15分くらい4人グループで話し合いさせていきました。そうしたら面白い結果になったのです。

 

 

白いせとの立派なレンガ「金の文字」1回目2回目

・豪華に見せて、ひきつけたかった。

・ゴージャスに見せたかった。

・見栄っ張りだから、金が好きだと思った。

 

 

きれいなつくりや、金色は、おびき寄せているという認識で子ども達は一致しています。二人の紳士が西洋かぶれで、洋物に食いつくというところまで読み取れはしないでしょうが、金文字で豪華だから好きそうというところまでは考えが行き着くようです。

 

 

「赤文字

・血を連想させる。

・ゴージャスな感じにさせる。

・高級なイメージを出させる。

 

 

色の解釈で一番分かれたのは実は、この「赤文字」。ゴージャスや高貴なイメージを感じるグループと、不気味や血を連想するグループとで分かれました。

 

 

「水色の戸に黄色の文字

・楽しそうな印象

・楽しい気持ちにさせて、もっとおくの方まで行かせようとしている。

 

子ども達にとって、水色に黄色はポップな感じが出るようです。

黒の台 黒の金庫」

・これから真っ暗なんじゃないかな。

・これからお腹に入るから真っ暗。

 

これは、一人の子から出て、それを広げました。なかなか黒に着眼する子は少ないようです。

 

 

「金ピカの香水のビン」

・中身を隠して、酢をかけてもらえるように。

 

 

香水と聞くと、西洋の文化ですので紳士たちはぎりぎり使ったのでしょう。

 

 

「青いせとの塩つぼ」

・海を想像させるためのもの

・失敗?

本当は、海を連想してつけてもらうようにしたかったのでしょうが、塩をもみこむというのは二人のしんしでも気づいてしまいました。

 

 

「銀のスプーン・フォーク」

・そのままの意味。

・もう食べられるということ。

 

 

もはや、計画的に包み隠すことができない様子ですね。

 

 

バレずに最後まで行かせるには?

 

 

こういう話を子どもたちにしても面白いです。

 

 

「最後までバレずにいかせるには、どうすればよかった?」

 

 

子ども達は、

 

 

・香水の中に塩をいれておく。

・塩を使わない。

・日焼け止めといって金のケースに入れておく。

 

 

などと答えるでしょう。でも、それはおいしくなくない?などと切り返すと不思議とよく考えてくれます。余裕があったらしてチャレンジみてください。

 

 

導いているのは山猫?

 

 

子ども達は、料理店の名前が「山猫軒」とあるから、当然導いているのが山猫だという誤読をします。しかし、二人の愚かなしんしを助けにきた犬がドアの向こう側に飛び込むと、

 

 

にゃあお、くわあ、ごろごろ。

 

 

と鳴き声が聞こえます。「にゃあお」と「ごろごろ」は山猫だというような解釈はできますが、「くわあ」は一般的にアヒルです。子ども達に他にもいるのかな?と発問して、「いると思う。わけは宮沢賢治はまことの幸せを求めているから自然全部が怒っているからです。」などと言えたら良いでしょう。

 

 

「ごろごろ」は、解釈が分かれます。子ども達はと言います。自然界の生命の怒りというような読みをする子どもはその解釈でも良いかと思われます。

 

 

ネコに詳しい子どもがいれば、「ごろごろ」はネコが嬉しいときに声を出すということを知っています。猫たちの欲求は空腹を満たすことですので、「ごろごろ」=「満足した」。つまり、犬たちを食べたということが読みとれます。

 

 

単に山猫ととらえさせるよりも、自然の全てととらえた方が宮沢賢治の思想に合うかも知れませんね。

 

 

小松
小松

1時間とる必要はないと思いますので、「ところで…」と言って入れ込むと良いですね

 

 

主題をよみとる

 

宮沢賢治の生き方は、端的にまとめるとこうなります。

 

 

争いや戦争はゆるやかに否定的。人や自然まで全てのものが幸せになってほしいという思想をもっている。

 

 

良い人も悪い人もだけでなく、風や動物などの自然までも幸せになってほしいという思想です。

 

主題とは

親
 

そもそも主題って何でしたっけ?

主題というのは、作品から感じ取られるメッセージのようなものです。作者が意図してか、意図せずしてか、作品から伝わるメッセージ性のようなものがあります。

 

 

ですから、作品を読んだ後に何か感じ取れるものがあるはずです。宮沢賢治は、自身の思いを体現したかったのですが、時代的に無理でしたので物語に賢治の思いを込められています

 

 

また、自由に書いているのにその思いがあふれているものもありますので、いろいろな作品を読み聞かせることをおすすめします。

 

 

賢治の生き方・考え方を学ばせる

 

 

東京書籍5年生国語科の教科書に載せてある伝記「宮沢賢治」がわかりやすいです。何より子どもたちが「まことの幸せ」について理解することができます。

 

「雨ニモ負ケズ」

 

時間があれば、読ませてあげたいですね。

 

 

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ陰ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

 

「慾ハナク 決シテ瞋ラズ」「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」

 

欲や欲張りというものが好ましくない。一日の食料は、玄米4合と味噌と少しの野菜で十分という考えがここからわかります。

 

 

「北ニケンクヮヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ」

 

 

けんかや訴訟があればつまらないから止めろ。という考えをもっていることもわかります。

 

 

これらの文から、賢治は、欲を出している二人のしんしや不要に食べている食べ物を好ましく思わず、言い争いをしている二人の関係をつまらないものとして考えていることが理解できます。

 

 

欲 欲張り 言い争うこと

 

 

「永訣の朝」の世界観 ― 悲しいことや苦しいことも輝いている

 

 

こういうところからも、賢治の考え方をより理解できます。

 

 

「注文の多い料理店」の主題は?

 

 

子どもたちのとらえとしては、

 

   ・どんな生命も大切に。

   ・不用な生命はとらない。

   ・人間は情けない

 

といったメッセージを受けるようです。

 

主題を考えさせた後に、振り返りたい「くしゃくしゃになった紳士の顔」「犬」

 

 

くしゃくしゃの顔の意味を子ども達は、宮沢賢治の怒りとか生命の怒りといったようにまとめます。

 

 

また、犬が助けたことも、どんな人も死んではいけないというようなメッセージを受けるようです。

 

他の作品を読む・リーフレットづくり

 

賢治作品を読み聞かせる

 

宮沢賢治の作品を「注文の多い料理店」以外の作品を読ませましょう。恐らく多くの子どもは自分で最後まで読む力が無いので、読み聞かせてあげるとよいでしょう。

 

 

おすすめは下の作品です。

 

 

「どんぐりと山猫」

どんぐりが何にたとえられているか、なんでどんぐりが静まり返ったのかを考えさせると面白いです。前略しても良いです。

 

「やまなし」

 

5月と12月でたとえられているのが何なのか。伝えたいことはなんなのかを読ませると良いです。

 

「雪渡り」

 

きつねが輝いて泣いているのはなぜなのか。伝えたいメッセージがこぼれています。

 

 

「よだかの星」

 

子どもに人気ですが、大人はあまり知りません。よだかが星になれた理由を話し合わせると良いですね。

 

  

 

「よだかの星」の粗筋を少し載せておきますね。

 

 

「よだかの星」あらすじ

きらわれもののよだかが、周りから散々いじめられ命を落としそうになります。太陽にも星にも見放され、鷲座からは「星になるには、それ相応の身分でなくちゃいかん。又よほど金もいるのだ。」と言い渡されます。しかし、よだかは星になります。

  

主題が読めてくると、子ども達も面白くなってきます。

 

よだかが星になった理由は・・・

 

 

なんて声が聞こえてくるといいですね。長い話は要約してあげて伝えた方が良いです。それでも主題は読めますから。

 

リーフレットづくり

 

形式にこだわる必要は無いのですが、あくまでも一例で以下のようなリーフレットをつくられるといいでしょう。厚口の画用紙を半分に切ってできたものを、折り曲げて作らせましょう。

 

1 タイトル「宮沢賢治作品リーフレット」 

2 宮沢賢治について 

3 「注文の多い料理店」について 主題と感想

4 「○○」について 主題と感想 ※自身で考える

5 お家の方から

 

まとめ

 

今回は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」の指導の仕方についてでした。以下の点確認されてみてください。

 

・まずは、宮沢賢治についての理解を深めましょう。

 

・子供の実態に合わせて指導の計画を練りましょう。

 

 ①初発の感想を交流する

 ②初発の感想をもとに読むめあてをつくる。リーフレットを作ると予告。

 ③語句の意味調べ。

 ④物語の構成をとらえさせる

 ⑤注文の2人の捉えと本当の意味

 ⑥色の描写の意味

 ⑦主題・宮沢賢治の生き方・他作品

 ⑧リーフレットをお家の方に読んでもらい感想をもらう。

 

少し長くなりましたが、何回か読んでもらうとしっかり理解できると思います。賢治の思想は知ってて損はないですので、いろんな作品を読まれると良いです。

 

 

記事を書いたことですし、西洋料理店に行ってきます。それではまた。

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