立松和平作「田んぼのいのち」の教材としての取り扱い方

田んぼのいのち国語

「田んぼのいのち」

今回は、立松和平の命シリーズの一つ、「田んぼのいのち」の教材としての取り扱い方です。

立松和平の『いのちシリーズ』には、「街のいのち」「川のいのち」「森のいのち」「牧場のいのち」「木のいのち」「海のいのち」があります。

読んでみると、稲作収穫の喜びや、たんぼと命とのつながなど和平作品の面白みが詰まっている作品だといえます。5年生の教材としては、適切でしょう。

「田んぼの命」とは

まず、「たんぼの命」とはどんな話でしょうか。簡単にまとめます。

あらすじ

中心人物の賢治は、稲作農家。農作業で春子さんが体調を崩す。収穫し、食べると春子さんの体調がよくなる。稲作の喜びを感じ取る話。

 

本文を読んでいると、米作りの大変さや、米によって命を頂いているということが伝わってきます。

 

内容自体は、「海の命」のように深くありませんが、収穫の喜びや米という食文化のすばらしさを学ぶのには十分です。 

教材としての価値

それではどのようなところに、「たんぼの命」の教材としての価値があるのでしょうか。

田んぼいのち」の特徴

中心人物が「賢治」というのは、明らかに宮沢賢治を意識したもの

情景描写がわかりやすい。 椋鳩十のようなきらびやかな表現が多い。

田んぼが人の命を司っていることを学びどれる。

 

この話は、明らかに農業の発展に貢献しようとした宮沢賢治の影響を強く受けています。

 

 

なぜなら、登場人物が賢治だからです。また、情景描写が、椋鳩十に似ていますので、情景描写を読みとらせたいのであれば、その関連書籍として使うことができます。

・稲作の喜び5年社会「農業生産」を学習しているときに1時間で。

・国語科高学年文学的教材 心情が風景に現れる情景描写を学んだ際

・国語科第六学年「海の命」関連図書として ※読解教材としては難しい。

本文

まず、作品の中の文に着目してみましょう。

もみともみとが風にこすれ、さらさらと鈴が鳴るような澄んだ音がしていました。

黄金がこぼれだすようで、なんと美しい田んぼでしょう。

田んぼには命がみなぎっています。

米は人の命も養うし、米そのものが命なのです。

賢治さんは黄金の波の中にコンバインを走らせ、稲刈りをします。

 

稲穂が茂る、美しい田園風景を想像できますね。賢治は実りの喜びを表しています。

 

収穫したもみを乾燥させると、家のまわりは甘い米の香りに包まれるのでした。

 

最初にとれた米をもみすり機にかけ、精米をして、賢治さんは春子さんと二人で食べました。

 

真っ白なたきたてのご飯からは、輝くほどの銀色の湯気が立っています。

お米の甘い香り。炊き立ての湯気。家庭科で米を炊く素晴らしい情景が出ています。

新米のご飯を食べたせいなのか、春子さんは病気の着物を脱ぎ棄てるように日に日に目に見えて元気になっていきました。

米を食べることで、生命を受けているということがわかるような文ですね。

稲作農家の喜びや農作物から頂く命について考えさせられることができます。5年生の活用教材としてはもってこいです。

 

 

まとめ

今回は、立松和平の「命シリーズ」の内の一つ、「田んぼのいのち」の教材の活用の仕方でした。

 

国語科の文学的文章の読解教材としての活用は難しいですが、農業に対する心情を育てることの関連で、家庭科、5年社会科、学活、道徳科などでの活用はできそうです。

もちろん立松和平の作品として紹介するもの良さそうです。

 

 

中心人物が「賢治」 ・・・・宮沢賢治に敬意を払っている

情景描写がわかりやすい。

椋鳩十のような表現が多い。

 

田んぼが人の命を司っていることを学びどれる。

高学年でしたら、何かしら使える教材だと思われますので、引き出しとして持っておくと良いですね。それでは。

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