食のこだわりの強い子どもと向き合う新しい食事の在り方 —給食や普段の食事で大人が気にするべきこと―

発達障害

 

 

食のこだわりの強い子どもと向き合う新しい食事の在り方

 

ささみ
ささみ

こんにちは。うちのクラスのある子が、食事をほとんど食べません。というより好きなものしか食べません。なんとかして食べさせる方法はありませんか。

こんにちは。よくある相談ですね。ちなみにもう少し情報が欲しいのですが、どんなものが食べられてどんなものが食べられませんか。

 

ささみ
ささみ

具体的には、白ご飯と肉しか食べません。あと、自分がその時食べたいと思った物しか食べないのです。どうにかなりませんかね…。

そうなんですね。ありがとうございます。解決ということには、至りませんが、私の考えを解説しますね。

 

 

食のこだわりが強い子は、どのクラスにもいますよね。

 

 

それが、単なる好き嫌いか、本人の特性によるものか、判断と指導が難しいところです。

 

 

恐らく、質問に挙がるということは、かなり特性が強い子だと思われます。

 

 

つまり、食以外にもこだわりが強く、対人関係でも苦労している子どもでしょう。

 

 

一方、こだわりの強い子どもと社会をつなぐ上で大きな壁となるものの一つが食事です。

 

 

食のこだわりの強いの子どもと向き合うための新しい食事の在り方について考えてみましょう。

 

 

間違っても、前時代のように食べ終わるまで休み時間は無しはいけませんよ。

 

好き嫌い?への対処方法

子どもの好き嫌いを克服するには、小さな一歩を大切にすることが重要です。

 

 

苦手な食べ物をスプーン1杯、1かけら、1粒だけでも食べることができた。

 

 

それだけでほめてください。

 

 

教育者にとって、大事なのは、ハードルを下げることと、ゴールを近づけることと、ほめることです。

 

 

本人が達成できるための手立てをとってください。

 

 

また、食材を少しずつ紹介し、楽しい食体験に変える工夫をすると効果的です。

 

 

例えば、嫌いな野菜を好きな料理に混ぜて提供するなどの方法があります。

 

 

そうすると、その素材のおかげでおいしくなっているんだよ。

 

   

とか、

 

 

その素材のおかげで栄養がたっぷりとれるんだよ

  

 

と言えるといいですね。

 

 

 

苦手な食べ物ランキング上位のしいたけは、三大旨味成分の2つをもっていますよ。豆知識でした。

栄養バランスの改善

そもそも、食事が偏ってはいけない理由は、栄養バランスが悪いと健康に悪いからです。

 

 

それならば、健康に良い栄養バランスであれば、偏った食事でも大丈夫ではないかと言えることもできます。 

 

  

バランスの取れた食事をとることで、子どもの体調や集中力の向上が期待できます。 

 

 

当たり前ですが、発育期の食事のバランスは重要です。

 

 

食べなくても良い食事を見極めるというのも、大事だと考えています。

 

 

どうしても食べられない場合、苦手なグリーンピースとコーン、トマトを生で食べさせるのはあきらめる。ハンバーグの中に入れる。スープやケチャップなどで代用する。それで良いと私は考えます。

 

 

また、こだわりの強い子の症状に影響を与える可能性がある栄養素(例えば、オメガ3脂肪酸や鉄分)を意識的に取り入れようという動きが一時期ありましたが、それは、意識程度で良いでしょう。

 

 

 

食事の時間を楽しいものにする

食事の場を楽しくする工夫を通じて、食べることにポジティブな印象を与えることができます。

 

 

好き嫌いを指摘されている子は、食事が嫌いになっている場合があります。

 

 

学校生活で一番嫌いな時間は「給食」と答える子がいるくらいです。

 

 

そのくらい、食にこだわりが強い子にとって、食べる時間というのは、きつい時間なのだと知っておくべきです。

 

 

ゲームや音楽を取り入れるなど、子どもが少しでも楽しいと思えるような雰囲気を作ると良いでしょう。

 

 

例えば、「食材探しゲーム」をしてトマトをさがしてみたり、「ポイントゲーム」をして新しい食べ物に出会ったらシールをはったりして、本人の個性に応じた食事ゲームを考えるとよいでしょう。

 

食事管理における大人の役割

 

何よりも、大人が穏やかで柔軟な態度を持つことが重要です。

 

  

押し付けるのではなく、選択肢を提供しながらサポートする姿勢が望ましいです。

 

 

また、定期的な相談やカウンセリングを通じて、食事に関する問題を共有することも役立ちます

 

 

家庭、養護教諭、管理職、栄養教諭との連携も欠かせません。

 

 

指導のレベルとしては、優先順位は低くなりますので、月に1度連絡し合う程度で、話してみるとよいでしょう、

  

まとめ

 

この記事では、食のこだわりが強い子どもに対して食事が抱える課題と、その改善方法について考察しました。

 

 

食事は、健康的な成長を支え、社会とのつながりを促進する重要な要素です。

 

  

子どもの好き嫌いや栄養バランスの問題に対処するためには、大人が柔軟な対応を行い、楽しい食事の時間を作り出すことが必要です。

 

 

食事を楽しいものに変えたり、栄養面での配慮を行いながら食材の幅を広げたりする方法が有効です。

 

 

これらのことにより、子どもが食事に対して前向きな姿勢を持つようになることが期待されます。

 

 

また、給食や家庭での食事管理においては、親や教育関係者が協力し合い、子どもの健康と成長を支える体制を整えることが重要です。

 

 

以上です。

 

 

これらのことを考えて、子どもたちの未来をより豊かなものにするための食事の取り組みを始めてみませんか。

 

 

毎日の食事が不幸せな時間から幸せな時間になったらいいですね。それでは。

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